伝染性紅斑(リンゴ病)が増加しています!
- [初版公開日:2025年01月14日]
- [更新日:2025年4月1日]
- ID:14156
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伝染性紅斑(リンゴ病)が増加しています!
○伝染性紅斑とは、ウイルスによる感染症です。
○小児を中心にみられる流行性の発疹性の病気です。

主な症状
軽いかぜ症状と両頬・腕・足に赤い発疹が現れます。
○多くの場合、発疹出現の7~10日くらい前に、微熱や風邪のような症状がみられます。この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
○約10~20日の潜伏期間の後、微熱や風邪の症状などがみられます。その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発疹(紅斑)が現れます。発疹が現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
○続いて、体や手足に網目状やレース状の発疹が広がります。これらの発疹は1週間程度で消失します。中には長引いたり、一度消えた発疹が再び出現したりすることもあります。
○成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもあります。ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

予防と対策
○感染経路としては、感染した人の咳のしぶきを吸い込むことによる飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる接触感染が知られています。
○伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
○こまめな手洗いと咳エチケット(咳やくしゃみをする時に、口と鼻をマスクやティッシュ、ハンカチ等で覆う)を心がけましょう。

妊娠中の方へ
○過去に感染したことのない女性が妊娠中に伝染性紅斑に感染した場合、胎児にも感染し、胎児に影響が及んだり、流産のリスクとなったりする可能性があります。
○かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行いましょう。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
伝染性紅斑に関する詳細な情報は、厚生労働省のホームページをご覧ください。