茨城県内における飼い猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染事例について(注意喚起)
- [初版公開日:2025年06月30日]
- [更新日:2025年6月30日]
- ID:15035
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茨城県内での飼い猫の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染事例について(注意喚起)
令和7年5月に、茨城県内において、ペットとして飼われている猫が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染し、死亡する事例が発生しました。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニに刺されることで、人や動物が感染する感染症です。
また、SFTSを発症している人や動物との接触により感染することもありますので、犬や猫などのペットを飼っている方は注意が必要です。
ペットを飼っている方は、感染症や事故から守るため、飼い主自身への感染を防ぐため、屋内飼養に努めるとともに、外に逃げ出さないように逸走防止対策をしっかりと行いましょう。

茨城県内で発生した事例の概要
・令和7年4月下旬頃、屋内飼養していた猫が一時的に屋外へ逃げてしまい、その後家に戻った際に、多数のダニが耳に付着していることが確認された。
・約2週間後に高熱や食欲低下、嘔吐などの症状が見られたため、動物病院を受診し、治療を続けていたがその3日後に亡くなってしまった。
・動物病院からの依頼を受け、茨城県衛生研究所において検査を実施した結果SFTS陽性が判明した。
※ 飼い主等への感染は確認されていません。
【参考】
動物由来感染症について~知っておいてほしい動物から人に感染する病気~(茨城県保健医療部生活衛生課)(別ウインドウで開く)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
人の場合、6日~2週間程度の潜伏期を経て発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主症状とし、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状を伴うこともあります。国内での感染者は増加傾向にあり、特に50歳以上の方は重症化しやすく、亡くなる方もいます。
詳細については、以下の厚生労働省ホームページをご参照ください。

犬や猫を飼っている方へ
犬や猫などのペットを飼っている方は、次の点にご注意ください。
- ペットがダニに咬まれないように、猫は屋内飼養に努め、犬は散歩後にダニの付着を確認した際はすぐに取り除きましょう。
- ペットにダニの駆除・予防薬を定期的に投与しましょう。
- ペットが発熱や消化器症状等の体調不良が見られた時は、早めに動物病院を受診しましょう。また、体調不良のペットに触れる際は手袋を着用し、咬まれないよう注意しましょう。
- 食べ物を口移しで与えるなど、ペットとの過剰な触れ合いは控えましょう。
なお、飼い主自身もSFTSを疑うような体調の異変を感じたら、早めに医療機関を受診してください。
