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あしあと

    阿見町名所百選 舟島小学校地区(その1)

    • [2015年1月7日]
    • ID:813

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    舟島小学校地区(その1)

    舟島小学校地区

    桜の名所、舟島小学校を起点に丘陵地帯の名所旧跡を訪ねてみましょう。
    霞ヶ浦にほど近いこのあたりでは、古代、付近に大規模な集落があったと考えられ、大昔の人々が食料とした貝の殻を今でも畑の中に見ることができます。
    濃い緑影の中には、めじろやうぐいすなどの野鳥も多く、美しいさえずりを聞かせてくれます。
    のどかな風景のなかに点在する名所をたどり、歴史に思いを馳せてみましょう。

    舟島小学校地区 名所百選(その1)

     

    33 舟島小学校の桜   34 長泰寺   35 宮平貝塚   36 阿見飛行場

    ※各項目に貼られている地図は、名所百選の看板の位置またはその付近を示しています。

    ※名所百選はわかりにくいところにあるものがあります。詳しくは生涯学習課へおたずねください。

     

     

    33 舟島小学校の桜 

    舟島小学校の桜

     

    【上島津/名所百選No.44】

    明治13年(1880)旧舟島村に創立された島津小学校が、舟島小学校の前身です。

    明治36年(1903)、高等科が併置されて舟島尋常高等小学校ができました。

    そのころは旧国道の北側の八坂神社に隣接していたため、境内にあった樹齢数百年の老杉数本が空をおおっていました。

    昭和20年(1945)6月10日、米軍の爆撃機B-29による土浦海軍航空隊(予科練)を目標とした大空襲のあおりを受けて校舎の大半が焼失、破壊されてしまいました。

    その日は日曜日だったため、職員や児童生徒への被害がなかったことは幸いでした。

    島津地区の柳生市郎氏が土地を提供したことで、昭和22年(1947)7月、現在の場所に木造校舎が移築竣工され、舟島村立舟島小学校と改称されました。

    これを記念して数十本の桜が学校を包むように植えられ、児童の父母によって大切に手入れがなされてきました。

    桜は、学校のシンボルとして長いあいだ地域の人たちに親しまれてきました。

    平成にはいり、児童数の増加によって学校敷地が拡張された際に一部の桜は伐採されてしまいましたが、また新たな桜が植えられて児童たちを見守っています。

     

    34 長泰寺

    長泰寺

    長泰寺

    鐘楼堂

    鐘楼堂

     

    【上島津/名所百選No.5】

    島津山長泰寺は、島津字根木内にある曹洞宗総持寺系の寺院で、本尊は聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)です。

    吉原にある西光寺と同じく、土岐(とき)氏の菩提寺である江戸崎の管天寺に連なっています。

    天正14年(1586)(一説には1595年)長林寺6世、天安祖準(てんあんそじゅん)の開山で、開基は本光宗伝(承応3年没)です。

    天保4年(1833)の本堂造営のための勧進帳によると、長泰寺は、天正年中に宮本内膳正(みやもとないぜんのしょう)の古城の地に建てられた禅刹でしたが、元禄年間の5世満船の時に火災があり、天明年間の祥麟の時に再度火災を起こしたことで、次の大高の代に現在の地に移転。

    文政年間の14世良舜の時、三度目の火災で寺を焼失してしまい、天保4年に本堂を建立したとあります。

    長泰寺はもともと戦国期に築城された島津城の跡地に建てられており、開基の本光宋伝は、島津城の最後の城主である宮本内膳正だとも言われています。

     

    35 宮平貝塚

    宮平貝塚

    【南島津/名所百選No.14】

    宮平貝塚は、霞ヶ浦を望む丘陵上にある鹿島神社の西側の畑地を中心として、6個の小貝塚群が馬蹄形に分布するものです。

    本町内では最大級の貝塚で、町指定文化財になっています。

    中世の頃、この貝塚付近は島津城の一部で、家臣団の屋敷があったと伝えられています。

    島津城の本郭は、貝塚の地続き丘陵の鞍部にあって、主郭部と堀・土塁(どるい)が明らかに残っています。

    最後の城主は宮本内膳正(みやもとないぜんのしょう)といわれ、小田家の家臣らしく土岐(とき)家支配の時代は帰農しています。

    宮平貝塚付近の表土には現在でも貝殻の散布が見られる場所があり、古代このあたりに住んでいた人々の生活をうかがわせます。

     

    36 阿見飛行場

    阿見飛行場

     

    【南島津/名所百選No.49】

    阿見飛行場は、東京航空株式会社が管理する軽飛行機専用の飛行場です。

    霞ヶ浦の南湖畔に面し、筑波山をいただく美しい眺望にすぐれた地に、昭和55年(1980)4月阿見運航所として開設されました。

    広さは10万平方メートル、滑走路は幅60メートル、長さ720メートルの直線舗装コースを持っています。

    都心から車で約1時間、筑波研究学園都市にも近く便利であるため、都心からの来場者も多く、遊覧飛行や訓練飛行などのほか、映画や雑誌などの撮影にも使われていました。

    また、赤十字飛行隊の小型機も置かれ、血液輸送の拠点としても使われていました。

    残念ながら平成26年で閉鎖されることになり、跡地は太陽光発電所として使用される予定です。

     

     

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